ジャッキー・チェンの代表作と言えば「プロジェクトA」ですが、この「プロジェクトA」というタイトルには有名な裏話があります。中国社会は版権とか知的財産権に対する意識が低く、香港の映画業界では、脚本を出演者やスタッフに配ると、次の日には他の映画会社にストーリーをパクられていた、といった事が平気で起こります。なので、監督は自分の頭の中だけで話を考えて他人に漏らさないまま撮影に臨んだり、現場で即興で話を作っていくという慣習ができました。香港映画の内容がいきあたりばったりで無茶苦茶だったりするのはそのためです。若い頃から世界的スターだったジャッキーも例外ではなく、その作品を企画段階から仮称の「A計画」と呼び、タイトルさえ決めていませんでした。いざタイトルを決める段になり、「じゃあそのまんま『プロジェクトA』でよくね?」、ということでこのタイトルになったそうです。(上の画像と本文は無関係です。)(N)